※演奏には向きません。
 
1910年代製造、何ともアメリカらしい風体の、老舗 C.G. CONN のバリトンホーン、しかもインナーゴールドベルです。抜差し管の向きが独特です。元々ダブルベルだった楽器をシングルに改造したようです。どうしてそうしたのかは判りませんが、アメリカのユーフォニアムの歴史過程が一体に現れているような珍しい逸品です。
 
とは言え、古い楽器です。このままでは演奏出来ません。ピストンのトンネル内に穴が開いていますし、凹みやメッキハガレ多数、抜差管も固着しています。修理にいくら掛かるか判りません。色々手を入れて蘇らすのも良し、古き佳きアメリカンスピリットを思い浮かべて飾っておくのもまた良しかと思います。（内部洗浄はしてあります）